2009年8月10日(月)
私の前回のブログである2009年1月12日(!)にて,『ブログをしばらく、少なくとも2月まではお休みにすることにした』と書きました.
7ヶ月が過ぎ・・・
なぜかって?理由はいくつかあります.まず,いろんな計画がありとても忙しく,時間が足りなかったこと.それかむしろ,重要なことに集中して,私の時間のやりくりを最適なものにするため,このブログが急に最重要ではないように思えたからです.
そして,きっとあなた方はこのブログがあるサイトのアドレスが変わっていることに気づいたしょう.atelierdecale.net(以前は.comでした)
実を言うと,4月に前のウェブ・マスターとの激しい口論の末,私は新しいサイトをつくらなければいけなくなったんです.この,良い教訓になった苦い経験が,今日私がお話することのテーマです.
私の最初のサイトは,福岡に住むカナダ人の友人とのコラボレーションで作られました.2003年のことです.当時,私たちはとても親しく,私もやっとのことでイラストレーションの仕事をしていて,彼はウェブ・デザイナーになるのを夢見ていました.彼は,訓練の為にも斬新で刺激的な計画を欲して,私は,自分のイラストレーターとしてのキャリアを公開する為のサイトを作りたいと思っていました.アトリエ・デカレはこのようにして生まれました.
当時は,私は今より金銭的な余裕がなく,彼ももっと控えめでした.なので,彼がサイトを立ち上げ,技術的なオプションの選択に関しては全て自由に監督することで,私たちはわずかな値段で取り決めをしました.
作業は何ヶ月かかかり,でも出来上がりは期待以上のものでした.そのサイトでは3つの言語を利用することができ,このサイトのお陰で私は出版業界にプロモーションをすることができました.
2,3年の間は全てがうまく行ったのです.それにともない,私の仕事も増え,私の要求も明確になり,彼はもっと貪欲になったのです.彼が私のサイトの為に時間をかけたことを考え,私は彼の請求額,高い見積もりや遅い締め切りも承諾したのです.私達の結託は弱くなり,要するに,徐々に私たちはお互い専門的になっていったのです.
その間彼は,他の計画に投資しだし,私のサイトを優先しなくなりました.逆説的ですが,私たちが普段からお互いを家族のように近しく捉えていたことが,状況を悪化させたのです.仕事上の繋がりから生じた結託の場合,情からは見逃されるということ―このことはとてもためになりました.こういった関係の基礎はそれぞれが置かれた状況での許容範囲内で結ばれるからです.
お互いがそれぞれの役割のために人間性には目をつぶります.そして,仕事上の置かれている立場の違いからあるとき突然友情が芽生えることもありますが,同僚と友達になるのは難しいのです.仕事上の仲間が本当の友人となることは稀だと思います.
一方で,長い付き合いの友人と仕事を始めた場合,お互いの関係が慣れきっていて,予期しない理由や,最も多いパターンとして物質的な理由でたちまちその関係がうわべだけのもののようになってしまいます.しかし,元々友達だった場合,それが解決策にもなってくれるけれど,問題が複数になったときには,その友情こそがたちまち問題が悪化する原因にもなってしまいます.私の見解では,友人から裏切られたのではショックが大きく謝罪もなくなり,ただの同僚より多くを期待してしまいます.はっきりいうと,長引く不一致が簡単に深い亀裂に変化してしまうのです.
これが私がウェブ・マスターとの間で生じたことから考えたことです.
もっとも,彼が最初に示した反応は,理解しづらいことで,私のサイトの接続を切ること(!)で,1ヶ月もの間接続が出来ない状態になっていました.それは,普通の人間関係においては絶対に許されることのない,全く違法な態度でしょう.
彼に言い聞かせようと試みました(無駄でしたが).私はパスワードを知らずにアクセス出来ずにいたのでアメリカのサーバーに頼んでパスワードを変えてもらい,このようにした結果,私は解決策を見つけることができたように思います.しかし,その間,私は関係を断ち切り,すべてを変えることを決めました.そういうわけで,福岡のある機関を尋ね,(友達ではありませんよ!)新しいサイト,もっとシンプルで,もっと軽い,そして新しいアドレス(これも,象徴的ですが,私に取っては大事なことです)をつくることをにしました.
新しいサイトについては,また次回のブログでお話しします.
これらの悪い出来事は今では過ぎたことですが,でもこのことは私に辛い思いをさせました.
とにかく,もう二度と長い付き合いの友人と,特に金銭の絡むこと,仕事の計画等を頼まないように,この経験は私に教えてくれました.
逆境の中で学ぶ,と言うでしょう?
この意見から言うと,私のこの春はとても為になるものでした.
では,よい1週間を!そして,また月曜日に!
ヴァンサン・ルフランソワ